ユキノシタを庭に植えてみたいんだけど、デメリットがあるのか知っておきたい。
このような疑問に答えます。
結論から言うと、どこでも増殖する力を持っているため、植えてはいけないと言われています。
ただ、対応できないほどではないので、定期的に手入れができれば、庭に植えても問題ありません。
当記事では、
- ユキノシタを植えてはいけない理由
- ユキノシタの毒性の有無
- ユキノシタを植える時に気を付けるべきポイント
について分かりやすくご説明します。
ユキノシタを植える際のお役に立てれば幸いです 。
ユキノシタを植えてはいけない理由
ユキノシタを植えてはいけないと言われる主な理由は、以下の3つです。
- 増殖力があり増えまくる
- 踏まれると弱る
- ナメクジが寄ってくる
植えてはいけない理由①:増殖力があり増えまくる
まず、増殖力が高いです。
ユキノシタを地面に植えた場合、ランナーが土に接するところで根が張り、新たな株が形成されます。
この新しい株からもランナーが伸びるため、適切な管理を行わないと、思わぬ速さで増える可能性があります。
また、この植物は日影でも数多く育つため、あらゆる場所での増殖が可能です。
なので、この増殖力の高さから、管理が行き届かないとすぐに増えすぎてしまいます。
ただ、定期的な手入れをすれば、過剰な繁殖を防ぎやすく、必要ない株は簡単に取り除くことができます。
植えてはいけない理由②:踏まれると弱る
踏むと弱る植物です。
ユキノシタは、その美しさからグランドカバーとしても人気があります。
ですが、人の往来が多い場所に植えてしまうと、その衝撃に耐えられず傷んでしまいます。
なので、多くの人が歩く場所に植えると、すぐに枯れてしまう可能性が高いです。
植えてはいけない理由③:ナメクジが寄ってくる
ナメクジが大量発生する可能性があります。
日陰での育成が可能なユキノシタ。
ですが、ナメクジが好きな環境は、湿度が高い日陰です。
そのため、日陰の環境にユキノシタを植えてしまうと、ナメクジが発生するリスクが高いです。
ナメクジが発生しても気にしないよ?
こういう方もいるかもしれません。
ただ、ナメクジが出現すると、ユキノシタの葉や花に被害を及ぼすだけでなく、ウイルス感染の媒介ともなり得るのです。
さらに、ナメクジは多数の卵を産むため、急速に繁殖し、広範囲に害を及ぼす可能性さえあります。
また、ナメクジには『広東住血線虫』という寄生虫が潜んでいることがあります。
この寄生中を保持したナメクジが通ったユキノシタを不十分な洗浄のまま食すと、健康問題を引き起こす恐れがあります。
なので、ナメクジ問題は放置できる問題ではないのです。
ちなみに、ナメクジに触れてしまっても、手洗いを徹底すれば大丈夫です。
ユキノシタの毒性の有無について
ユキノシタに毒性ってないの?
こう思われる方がいますが、実はユキノシタに毒性はありません。
ユキノシタは、食用や薬用として利用されており、その安全性は広く認識されています。
そのため、ユキノシタの過剰摂取による健康被害の心配もありません。
では、なぜユキノシタに毒性があると誤解されているのか?
実は、ユキノシタが属する『ユキノシタ科』には、毒を含む『アジサイ』も含まれています。
このため、同じ科に属するユキノシタにも毒があると誤解されがちなのです。
ただ、ユキノシタを食べすぎてしまうと、お腹を壊す方もいますので、そこだけ注意してください。
ユキノシタを植える時に気を付けるべきポイント
ユキノシタを栽培する時に気を付けるべきポイントとして、以下の4つがあります。
- ランナーを剪定する
- 通気性を高める
- 植え場所を慎重に選ぶ
- ナメクジを防ぐ措置を取る
ランナーを剪定する
手入れの基本は、不要なランナーを剪定すること。
ユキノシタはランナーを伸ばして繁殖するため、管理を怠ると意図しない場所でも増えてしまいます。
なので、定期的に不要なランナーをカットすることで、株の健全な成長を促し、広がりすぎを防げます。
ちなみに、ランナーを切っても親株に影響はありませんので、積極的に行いましょう。
通気性を高める
次に重要なのは、良好な風通しを保つこと。
ユキノシタは湿気が高いとカビやナメクジの原因となることがあります。
特に日陰での栽培を考えている場合は、風通しを良くすることが不可欠です。
株が密集している場合は、葉を剪定して空気の流れを改善し、古い葉や傷んだ葉も取り除いてください。
植え場所を慎重に選ぶ
ユキノシタの栽培で最も大切なのが、植える場所の選定です。
ユキノシタは毒性がないため、子供やペットがいる家庭でも安心して育てることができますが、踏みつけられるリスクのない場所を選びましょう。
また、直射日光は葉焼けの原因となるので避け、高温多湿、または乾燥が極端な場所も不向きです。
理想的には、風通しの良い半日陰から明るい日陰での栽培が望まれます。
ナメクジを防ぐ措置を取る
ナメクジ対策も重要です。
ナメクジは予防可能な害虫で、対策を事前に講じることが重要です。
株周りの通風を良くし、傷んだ葉や枯れ葉を除去し、雑草を抜いて環境を清潔に保つことが効果的です。
もし、日陰の場所にユキノシタを植える場合は、忌避剤の使用も検討してください。
また、ナメクジが大量に発生してしまった場合は、市販の駆除剤を使用することも一つの手です。
ナメクジを取り除く際は手袋を着用し、作業後は手をしっかり洗うことを忘れないでください。
ユキノシタを植えてはいけない理由に関するまとめ
今回は、ユキノシタを植えてはいけない理由と、毒性の有無などについて情報をまとめてみました。
ユキノシタはランナーを通じて繁殖しますが、適切な管理を行えば問題なく庭で育てることができます。
ナメクジには注意が必要ですが、比較的病害虫の少ないため、日陰で育つグランドカバーとしてオススメできる植物です。