庭にグレコマを植えようと考えているんだけど、植えてはいけない理由って何かあったりする?
このような疑問に答えます。
結論から言うと、増殖力が強く、他の植物に悪影響を与える可能性があるため、植えてはいけないと言われています。
そのため、地植えする場合は、定期的に手入れをしないといけません。
当記事では、
- グレコマを植えてはいけない理由
- グレコマを栽培する時のポイント
について分かりやすくご説明します。
グレコマを植える際のお役に立てれば幸いです 。
グレコマを植えてはいけない理由
グレコマを植えてはいけないと言われる主な理由は、以下の4つです。
- 増殖力が強い
- 雑草化して広がってしまう
- 他の植物の成長を妨げる
- 枯れ落ちる
植えてはいけない理由①:増殖力が強い
グレコマは増殖する力が強いです。
日本では、グレコマのことを、
- カキドオシ
- 斑入りカキドオシ
とも呼ばれており、グレコマとして日本市場で売られているのは、『斑入りカキドオシ』の方です。
なぜ『カキドオシ』と呼ばれているか?
その理由は、漢字では、
と書き、名前の通り、その茎が垣根を超えて伸びる様子から由来しています。
つまり、垣根を超えるほど繁殖力が高い植物ということ。
グレコマ成長が旺盛で、1メートルを超える長さにもなり得るため、管理が疎かになるとあっという間に広がってしまいます。
日陰やコンクリートの割れ目でも繁殖できる強さを持っており、地面を這いながら広がるため、グランドカバーとしての利用も一応可能です。
ただし、地植えで適切な管理を行わないと、手が付けられないほどに増えてしまいます。
そして、環境がグレコマに適している場合、その増殖力に頭を悩ませる可能性があります。
なので、定期的な除草が欠かせないのですが、その除草が負担になってしまう方も多いです。
さらに、隙間にも侵入してしまうため、除草作業が一層厄介になってしまうのです。
植えてはいけない理由②:雑草化して広がってしまう
雑草化で大変になります。
グレコマは数多くのランナーを伸ばし、その中には斑のない緑の葉を持つものが出現することがあります。
これは『先祖返り』と呼ばれ、グレコマが雑草化する要因となります。
先祖返りしたランナーは繁殖力が非常に強く、放置すると緑の葉が主流になり、他の植物を枯らすほどに強く繁殖します。
そのため、これらのランナーに対し、早期に対処しないといけないのです。
植えてはいけない理由③:他の植物の成長を妨げる
周囲にある植物に悪影響を与えかねません。
斑入りの葉を持つグレコマは寄植えにも美しさを加えるため重宝されます。
ですが、他の植物と共に植えると、グレコマが急速に広がることで周囲の植物を圧迫し、健康を害することがあります。
なので、寄植えで利用する際には、グレコマが他の植物を覆い隠さないよう、特に注意が必要です。
その速い成長により、全体のバランスが崩れてしまうこともよくあるため、適切な手入れと管理が求められます。
植えてはいけない理由④:枯れ落ちる
枯れ落ちるリスクもあります。
この常緑多年草は耐寒性に優れている一方で、長年同じ場所に植え続けると、株元から枯れ始めることがあります。
これは過密状態になり、十分な栄養や水分が行き渡らなくなるためです。
また、強い霜が降りた場合、地上部が枯れることがあります。
ただ、春には新しい芽が出るため、耐寒性を信じて放置しても大丈夫です。
しかし、高温多湿の条件下では株が蒸れて枯れることもあり、注意が必要となります。
グレコマを栽培する時に気を付けるべきポイント
グレコマの栽培を適切に行うには、以下のポイントがあります。
- 鉢植えで栽培する
- 剪定作業を行う
- 先祖返りの対策をする
- 植え替え作業を行う
鉢植えで栽培する
鉢植えで栽培することを考えましょう。
グレコマは、成長が早く、増殖力も高い植物のため、定期的手入れが不可欠な植物です。
ただ、その一方で、根が浅く、除草作業も比較的容易です。
なので、効果的に管理するために、鉢植えで栽培しましょう。
- 増殖をできるだけ抑えたい
- グレコマの栽培が初めて
という方にとっては、鉢植えでの栽培はオススメ。
また、さらに増やしたい場合には、株分けや挿し芽、茎伏せ、ランナーを利用して容易に増殖させることが可能です。
そして、鉢植えでの栽培に慣れた後に地植えに挑戦すると、失敗のリスクを減らすことができます。
ただし、鉢植えで栽培する時は、根詰まりに注意しましょう。
この問題が発生すると、グレコマが枯れる原因になることもあります。
剪定作業を行う
定期的な剪定が大切です。
グレコマを育てる際には、地植えであろうと鉢植えであろうと、定期的な剪定が必要です。
特に開花期が過ぎるとグレコマは積極的にランナーを伸ばし始めるため、剪定によって増殖を抑制しなければなりません。
ちなみに、剪定は初心者でも安心して行え、多少切りすぎたとしても新しい茎やランナーはすぐに生えてきます。
伸びすぎた茎や不要なランナーは、定期的にカットしてください。
先述した鉢植えでの栽培は、グレコマの増殖を抑えるのに有効ではあります。
ただし、鉢から伸びた茎やランナーが地面に接触すると、そこから根を張り、増えてしまうことがあります。
そのため、土の上に直接鉢を置かないよう注意するか、地面に接触する前に剪定することが推奨されます。
先祖返りの対策をする
グレコマの先祖返りを防ぎましょう。
元々斑入りの美しい葉を持つグレコマ。
しかし、先祖返りをすると、普通の緑葉へと変化し、その増殖力で庭を埋め尽くしてしまいます。
そして、グレコマが広範囲に植えられている場合は、無地の葉を持つランナーを見逃してしまいがちです。
なので、定期的に不要なランナーを剪定して、この問題を抑えるようにしましょう。
植え替え作業を行う
植え替えをすることも大切です。
地植えの場合、グレコマは時間とともに中心部が枯れ始めてしまいます。
この問題を解決するためには、以下の3つを行うと効果的です。
- 定期的な剪定
- 株分けを行う
- 生育が良いランナーを新たに植え付ける
このような手入れをしておくと、グレコマが健全に成長してくれます。
グレコマを植えてはいけない理由に関するまとめ
今回は、グレコマを植えてはいけない理由と、植える際のポイントについて情報をまとめてみました。
グレコマを地植えにする場合、その増殖力の高さから雑草化するリスクがあるため、注意が必要となります。
ただ、 冬越しも容易で、病害虫の心配も少ないため、鉢植えでは問題なく育てることができるでしょう。
なので、とりあえずグレコマを植えたいという方は、まずは鉢植えでの栽培からチャレンジしてみることをオススメします。