フッキソウを植えてはいけない理由まとめ|毒と増殖に注意

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フッキソウを植えてはいけない理由まとめ

フッキソウを庭に植えてみたいんだけど、何かデメリットってあるのかな?

このような疑問に答えます。

結論から言うと、フッキソウは増殖する性質と、毒性のある成分を含んでいることから植えてはいけないと言われることがあります。

ただ、それぞれ対処をすれば、特に問題なく庭で育成できる植物です。

当記事では、

  • フッキソウを植えてはいけないと言われる理由
  • フッキソウを植えた際の注意点
  • フッキソウを栽培するメリット

について分かりやすくご説明します。

フッキソウを植える際のお役に立てれば幸いです 。

目次

フッキソウを植えてはいけないと言われる理由

フッキソウを植えてはいけないと言われる主な理由は、以下の2つです。

フッキソウを植えてはいけない理由
  • 地下茎を通じて徐々に増殖する
  • 毒性を持つ成分を含んでいる

植えてはいけない理由①:地下茎を通じて徐々に増殖する

地下茎によって増殖する性質を持っています。

フッキソウは地下茎を介して広がっていく植物です。

そのため、特に対策を講じずに庭に植えると、思わぬ場所にも勝手に広がることがあります。

ただし、フッキソウの成長速度は遅いです。

なので、一気に増殖するわけではありませんが、気付いたら増えすぎててビックリ!みたいな事はあります。

また、増え過ぎたフッキソウを後から除草しようとすると、

  • 地下茎を掘り出す作業が困難
  • 効果的な除草剤が使えない

なんてケースがあります。

適切な管理とお手入れを心がければ、庭に植えても問題ないですが、多少注意が必要です。

植えてはいけない理由②:毒性を持つ成分を含んでいる

フッキソウには、毒性のある成分があります。

それは、『アルカロイド』『ステロイド』の2つです。

これらの成分は、植物が自身を昆虫や動物から守るために生産した天然の化学物質です。

なので、虫や動物はフッキソウを食べることはありません。

ただ、私たち人間の場合は、

  • アルカロイド:医薬品、農薬
  • ステロイド:皮膚用薬

といった感じで、身近な物に使われています。

そして、アイヌ民族では、フッキソウを乾燥させたものを胃腸薬として使っていたと言われています。

漢方では、果実を乾燥させたものに強壮の効能があるとしています。有毒であるという報告はないようですが、 アイヌ民族ではフッキソウの全草を乾燥したものを胃腸薬として用いるとされているので、食べるのは避けるべきでしょう。 

出典元:ふるさと大夕張2丁目3番地

なので、毒性があると言っても、私たち人間は薬として使用してはいます。

ですが、あくまで薬として使っているだけ。

フッキソウを口にしてしまうと、食中毒を起こす可能性があります

ですから、小さいお子さんがいる家庭では、誤って口にするリスクがあるため、フッキソウを植えるのを避けた方が賢明です。

ちなみに、観賞用として庭に植える分には、人体への直接的な影響はありません。

フッキソウを植える際の注意点

フッキソウを植える時には、以下の4つに注意してください。

  • 適切な植え場所の選定
  • 根の広がりを防ぐ
  • 余分な茎を剪定する
  • 誤飲リスクの対策をする

適切な植え場所の選定

フッキソウの栽培において、植える場所を選ぶことは重要です。

フッキソウは、比較的寒さに強い植物です。

ですが、暑さにはやや弱いため、特に暑い地域では、過度な乾燥や直射日光を避ける必要があります

半日陰や明るい日陰が最適で、直射日光の下では葉が黄ばんでしまうことがあります。

しかし、完全に日が当たらない場所では成長が悪くなるため、適度に日が当たる環境が理想的です。

根の広がりを防ぐ

フッキソウの根の広がりを防ぐ措置をしましょう。

地下茎によって繁殖するフッキソウの性質を抑えるため、根止めシート等を使用し、地下茎が広がるのを制限する区画を設けます。

これにより、植物が指定のエリアを超えて勝手に広がるのを防ぐことが可能です。

余分な茎を剪定する

地上の茎の成長を管理しましょう。

フッキソウは地面に触れると新たな根を出し、そこからさらに広がる傾向があります。

なので、地下茎の管理ができていても、地上部の茎が管理外に伸びると、新たな繁殖地を形成してしまいます。

フッキソウの成長速度は遅いので、頻繁に剪定する必要はありません。

ただし、地上の茎が設置した根止めの境界を超えた場合、その効果が無くなってしまいます。

そのため、茎が伸びすぎた際には、それを剪定して植物が区画外に広がらないように注意する必要があります。

誤飲リスクの対策をする

誤飲のリスクを下げる対策もしておきましょう。

ステロイドやアルカロイドを含むフッキソウは、誤って口にしてしまうと、健康に影響を与える可能性があります。

なので、

  • 小さなお子さん
  • ペット(犬、猫など)

がいる家庭では、手の届く場所には植えないよう心がけてください。

フッキソウを栽培するメリット

フッキソウには、以下の4つのメリットがあります。

  • 縁起が良い植物
  • 日陰環境でも問題なく育つ
  • 簡単な剪定で済む
  • 病害虫のリスクが低い

縁起が良い植物

お庭にフッキソウを植える大きなメリットの一つは、その縁起の良さです。

常緑性であり、一年中緑の葉を保つフッキソウは、繁栄と豊かさの象徴とされています。

漢字で『富貴草』とも書かれるこの植物は、その名の通り縁起が良いとされています。

また、フッキソウの花言葉には

  • 良き門出
  • 吉事
  • 祝意

といったポジティブな意味が込められており、不吉な言葉は一切含まれていません。

そのため、縁起を重視する家庭でも安心して長く楽しむことができます。

日陰環境でも問題なく育つ

フッキソウは、日陰でもしっかりと育成できます。

日当たりが悪い場所でも問題なく成長するフッキソウは、日影になりがちな場所でも緑の葉を楽しむことができます。

高木の下など自然に影ができるエリアに最適です。

さらに、地下茎を通じて横に広がる性質を持つため、管理がしやすくグランドカバーとしても活躍します。

このように、見た目だけでなく機能性においても優れているといえるでしょう

簡単な剪定で済む

複雑な剪定が必要ありません。

フッキソウは、高さが20cmから30cm程度の半低木です。

これは日陰でも日当たりがある限り、草丈が乱れることが少なく、定期的な剪定を必要としません。

もし、草丈を低く保ちたい場合は、軽く刈り込むだけで十分です。

なので、剪定のために茎をどの位置で切るかを悩まなくても良い点ですね。

病害虫のリスクが低い

病害虫が少ないです。

通常、グランドカバーとして使用される植物は病害虫の発生が多いもの。

しかし、フッキソウは比較的病害虫の発生が少ないです。

ですから、特に広い範囲にフッキソウを植える場合、病害虫管理の手間が減って楽になるのです。

フッキソウを植えてはいけない理由に関するまとめ

今回は、フッキソウを植えてはいけない理由と植える際の注意点、メリット等について情報をまとめてみました。

増殖の性質や毒性のある成分を含んでいますが、適切に管理をしていれば、問題になることはありません。

育成自体も難しくなく、縁起の良い植物でもありますので、機会があればお庭に植えてみてください。

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