ハツユキカズラを植えてはいけないって聞いたけど、なぜ?植えるとデメリットがあるの?
このような疑問に答えます。
結論から言うと、主に増殖力が高いことと、毒性を持っていることから植えてはいけないと言われています。
当記事では、
- ハツユキカズラを植えるデメリット
- ハツユキカズラを植えるメリット
- ハツユキカズラの効果的な管理方法
について分かりやすくご説明します。
ハツユキカズラを植える際のお役に立てれば幸いです 。
ハツユキカズラを植えるデメリット
ハツユキカズラを植えることによる主なデメリットは、以下の3つです。
- 増殖力が高い
- 外壁に張り付く
- 毒性成分がある
デメリット①:増殖力が高い
増殖力がかなり高いです。
ハツユキカズラは、その強靭な耐寒性と耐暑性を持ち合わせており、日陰の環境でも比較的よく育つため、手入れが簡単な植物としておすすめです。
この植物はほふく性を持つつる植物であり、横にも縦にも広がりやすいのが特徴です。
ただし、非常に生命力が旺盛。
一旦地に根ざすと、その成長を止めるのが難しくなります。
グランドカバーとして使用する際には、他の植物を覆い尽くすほどに増殖するこため、これが大きなデメリットとなります。
さらに、木の幹や建物の壁にも這い上がっていく性質があるため、地植えにする際にはその点を考慮しなければなりません。
実際、X上では、
「伸びる時期にハツユキカズラを剪定しないと、軒下侵入したりで厄介です」
と投稿している人がいました。
地植えすると後悔する植物ワースト10にははいってそう。家にもハツユキカズラってのが植わってますが今の一番伸びる時期は切り戻し剪定しないと外壁の中蔦って軒下侵入したりまーまー厄介です。
— キヨ@ (@tree_like_khs) June 13, 2021
酷いところは壁紙剥がして部屋にまでなんてのも…。
なので、ハツユキカズラを植える場所は、慎重に考えなければならないのです。
デメリット②:外壁に張り付く
ハツユキカズラは、密になると上向きにも伸びる傾向があります。
この植物は、外壁やコンクリートの表面にも気根を出して絡み付きながら成長を続けます。
実際、X(旧ツイッター)上では、コンクリートの塀を這い上がっているハツユキカズラを撮っている人がいました。
.
— のがみ ゆうじ (@j08bdf14aa) August 24, 2020
コンクリート塀の壁面を這い上るハツユキカズラの花弁のような新芽・・・。#ハツユキカズラ pic.twitter.com/g2cs8zXZhR
ちなみに、コンクリートに密着して成長したハツユキカズラは剥がすことが可能です。
ただ、跡が残ってしまい、見た目が悪くなります。
特に、意図しない場所、例えば建物のコンクリート部分に張り付いてしまった場合の対処は、なかなか手間がかかります。
デメリット③:毒性成分がある
ハツユキカズラは『キョウチクトウ科』に属している植物です。
『キョウチクトウ』は強い毒性を持つことで知られており、ハツユキカズラも有毒植物のカテゴリーに入っています。
ただ、キョウチクトウほどの強い毒性はありませんが、それでも注意が必要です。
一般的に大人がこの植物を食べることはないと思いますが、小さな子供やペットが誤って食べてしまう可能性があります。
その場合、食中毒を引き起こすことがあり、
- めまい
- 嘔吐
- 下痢
- 麻痺
などの症状が現れることが報告されています。
さらに、ハツユキカズラの剪定時などに樹液に触れると、皮膚にかぶれを引き起こすことがあります。
なので、お手入れをする際には適切な手袋を着用することをオススメします。
ハツユキカズラを植えるメリット
ハツユキカズラってすごく面倒な植物なんだね…。
こう感じている人は多いでしょう。
確かにハツユキカズラにはいくつかのデメリットがありますが、実は以下のメリットも存在します。
- 葉の色彩が魅力的
- 管理は切るだけで十分
- 花がない状態でも華麗
- 寄せ植えに最適
ハツユキカズラの魅力の一つは、その美しい葉の色です。
白やピンクの葉を持ち、秋から冬にかけては紅葉してさらに美しさを増すため、見栄えが印象的です。
また、見た目の美しさだけでなく、ハツユキカズラは非常に丈夫で育てやすい植物です。
特別な手間をかけずとも、伸びてきたら適宜剪定するだけで、ぐんぐん成長してくれます。
そのため、手軽にガーデンを華やかにすることができるのです。
ハツユキカズラの効果的な管理方法
ハツユキカズラを管理する際には、以下のことに気を付けてください。
- 増えすぎた部分は剪定する
- 触る際は手袋を着用する
- 犬が近づける場所には植えない
増えすぎた部分は剪定する
ハツユキカズラの繁殖力に対処する方法として、『必要以上に増えたら剪定する』ことが有効です。
増えすぎて欲しくない部分は、定期的に切り取ることをオススメします。
この植物は木や塀にも這い上がりますので、張り付いてしまう前にこまめにカットすることが重要です。
ただし、ハツユキカズラの魅力の一つであるピンクや白の葉は、新しい芽に特に現れるため、剪定しすぎるとしばらくは緑の葉ばかりになってしまいます。
そのため、見た目のバランスを考えながら剪定することがポイントです。
触る際は手袋を着用する
ハツユキカズラを剪定する際に出る白い樹液は、肌にかぶれを引き起こす可能性があります。
この植物に触れるときは、皮膚を守るために手袋を着用することを忘れないでください。
犬が近づける場所には植えない
犬が庭で遊ぶ家庭では、ハツユキカズラの植栽場所を慎重に選ぶことが大切です。
この植物は犬にとって有毒で、誤食した場合には
- 口内炎
- 嘔吐
- 下痢
といった中毒症状を引き起こすリスクがあります。
また、植物が隙間から道にはみ出すことがあれば、通りかかる他の犬にも危険です。
そうしたはみ出しにも注意して、もしペットがハツユキカズラを食べてしまった場合は、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。
ハツユキカズラを植えるデメリットに関するまとめ
今回は、ハツユキカズラを植えるデメリットやメリット、管理方法について情報をまとめてみました。
ハツユキカズラはその丈夫さと愛らしさで、ガーデニングには欠かせない存在です。
地植えの際は、植物が手に負えなくなるほどに増えないよう、定期的な剪定を心がけましょう。
剪定を通じて、ハツユキカズラの形を整え、さらに魅力的に見せることができます。
また、ペットや小さなお子さんがいるご家庭では、植物が誤って食べられないよう、特に注意を払ってくださいね。