ビオラ・ラブラドリカを庭に植えたいけど、植えても大丈夫なの?
このような疑問に答えます。
結論から言うと、増殖力が高いために植えてはいけないといわれることがあります。
ただ、防草シートを使用し、こまめに花がらを摘んでいれば、増殖を防ぐことが可能です。
当記事では、
- ビオラ・ラブラドリカを植えてはいけない理由
- ビオラ・ラブラドリカを植える時の注意点(増殖対策など)
について分かりやすくご説明します。
ビオラ・ラブラドリカを植える際のお役に立てれば幸いです 。
ビオラ・ラブラドリカを植えてはいけない理由
ビオラ・ラブラドリカを植えてはいけないといわれる主な理由は、以下の3つです。
- 繁殖力が高い
- 気味悪い虫が発生する
- 他のスミレ属と交配しやすい
植えてはいけない理由①:繁殖力が高い
ビオラ・ラブラドリカは繁殖力が高いです。
ビオラ・ラブラドリカは、こぼれ種で簡単に増える性質があります。
花の数は他のビオラに比べて少ないものの、花がらを摘まずに放置すると、こぼれ種が飛び散り、遠くでも芽を出します。
さらに、スミレの種にはアリが好む成分が含まれており、アリが種を運ぶことで広範囲に広がります。
アリが好む成分を取り除いた後の種が発芽するため、一度種ができると繁殖の制御が難しくなります。
もちろん、近くに落ちた種でも必要以上に増えることがあります。
ですが、ビオラ・ラブラドリカは簡単に引き抜けるため、手入れさえすれば問題はありません。
植えてはいけない理由②:気味悪い虫が発生する
見た目の悪い『不快害虫』が発生します。
■不快害虫とは?
人間や作物などを害するものではないが、形の気味悪さや大発生などで嫌がられる虫のこと。
ビオラ・ラブラドリカには、ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫が発生することがあります。
この蝶はオレンジ色の羽に黒い斑点が特徴で、幼虫は黒色の体にオレンジ色のラインと棘のような突起があります。
毒はありませんが、見た目が毛虫のようで不快に感じる人もいます。
ツマグロヒョウモンの幼虫が発生すると、ラブラドリカの葉や蕾を食べてしまうため、早期発見と駆除が必要です。
放置すると、ラブラドリカが食い尽くされる恐れがあります。
植えてはいけない理由③:他のスミレ属と交配しやすい
他のスミレ属と交雑しやすいです。
■交雑とは?
異なる種類や品種の植物同士が交配し、新しい性質を持った子供(子株)を作ること。
ビオラ・ラブラドリカはスミレ科スミレ属の植物で、他のスミレ属の植物と交雑しやすいです。
近くに他のスミレ属の植物を植えていると、交雑して異なる見た目の子株が生まれる可能性があります。
特に、採種を予定している場合は、交雑しないように注意が必要です。
ビオラ・ラブラドリカを植えた時の注意点
ビオラ・ラブラドリカを植えた時には、以下の3つに気を付けましょう。
- 花がら摘みを定期的に行う
- 雑草防止シートを敷く
- 害虫を防ぐ対策をする
ビオラ・ラブラドリカの増殖対策をメインに紹介していきます。
花がら摘みを定期的に行う
まず、花がら摘みをこまめに行ってください。
ビオラ・ラブラドリカの種ができる前に花がらを摘むことで、こぼれ種による過剰な増殖を防ぐことができます。
特に、小さなスペースでビオラ・ラブラドリカを栽培している場合、この方法は非常に効果的です。
また、病害虫の予防や株の健康を保つためにも、花がら摘みはこまめに行うことが推奨されます。
他のスミレ属の植物が近くにある場合、交雑を防ぐ効果もあります。
雑草防止シートを敷く
雑草防止シートを使うと、より効果的に増殖を防げます。
ビオラ・ラブラドリカを広範囲に植えている場合、すべての花がらを摘むのは難しいことがあります。
そこで、ビオラ・ラブラドリカの芽が出てほしくない場所には、防草シートを敷いておくと良いでしょう。
害虫を防ぐ対策をする
ビオラ・ラブラドリカに発生する害虫『ツマグロヒョウモン』への対策をしましょう。
ビオラ・ラブラドリカにはツマグロヒョウモンの幼虫が発生する可能性がありますが、適切な対策を取ることで防ぐことができます。
ツマグロヒョウモンの成虫が飛んでいる場合は、早めに防虫シートをかけることで産卵を防ぐことができます。
また、幼虫に効果のある薬剤を使用することで、予防と対策が可能です。
もし、ビオラ・ラブラドリカにツマグロヒョウモンの幼虫が発生した場合は、割り箸などで挟んで取り除くことをおすすめします。
ビオラ・ラブラドリカを植えてはいけない理由に関するまとめ
今回は、ビオラ・ラブラドリカを植えてはいけない理由と注意点について情報をまとめてみました。
ビオラ・ラブラドリカは、こぼれ種による繁殖が気になることもありますが、問題なく育てられる植物です。
他のビオラに比べて耐寒性・耐暑性があり、病害虫の心配も少ないので、手軽に育てられます。
草丈が低く、落ち着いた見た目が魅力的ですので、ぜひ育ててみることをお勧めします。